はじめに
「ちびぽこストーリー」では、私ぽこままが、妊娠中の様子から出産後のこどもの成長や発達について私の経験を綴っていきます。
今回の記事の大きなテーマは【切迫流産になるまでと入院中】の記録です。
妊娠初期に出血や痛みがあると、本当に不安になりますよね。
私も妊娠が分かって間もなく、絨毛膜下血腫による出血が始まり、何度も「この子は大丈夫なのか」と不安に押しつぶされそうでした。
妊娠・出産は人それぞれ。
でも、不安な気持ちに寄り添える体験談になればと思っています。
今、不安な気持ちでこの記事にたどり着いたあなたへ。
今回の記事では、妊娠中の入院はどんな感じだったのか、私の経験談をお伝えします。
赤ちゃんと自分のことだけを考えて、どうかゆっくり休んでくださいね。
(できれば、優しくて気遣いのできるパートナーがそばにいてくれると最高ですが…笑)
※また妊娠中の体調や胎児の様子については人それぞれ。心配事は必ず医師・助産師・保健師など専門家に相談しましょう
切迫流産になるまで|経緯詳細
記憶を思い返し、当時の記録を読み返しながら綴っています。
体調の変化や気持ちの変化もすこし詳細に書きました。
あくまで私の体験談です。これがご自身の体調と必ずしもリンクするとは限らないし、下記に当てはまらないから大丈夫などと安易な判断は決してよくないです。
気になる症状があったらできるだけ早めにかかりつけの病院に電話で相談すること、医師・看護師・保健師など専門的な方々に指示をもらってください。
義母や実母のアドバイスはスルーしていいし、万が一にも「それくらいよくあるだろ、気にしすぎだ」などという夫がいたらそれもあわせて、病院に相談してください(笑)
妊娠3週目|着床出血?(3w5d)
初めて出血に気がついたのは、受精卵を移植してから7日後くらい。
まだ妊娠したことに気がついていなくて
体調的にはめまい、吐き気、腹痛あり、割とつらめの生理前PMSかな
出血は・薄いピンクいろ ・おりものがうっすら赤ぽい? ・時折茶褐色
3日後に血液検査による妊娠判定があり、「なるほど。着床出血だったのか」の認識でした。
病院でも軽い運動は気分転換にもなるし、大丈夫だよと言われたので病院から自宅まで歩いたりしてました。(3kmくらいかな?)
妊娠6週目|鮮血で通院(6w3d)
生理のような出血が始まりました。
色は生理より鮮血に近く、量は生理1日目ほど。
出血があるので安静にするように医師から指示がありましたが、出血のことよりつわりの方がしんどかったです。
午前中に通院し、午後から出社しその後2日間、初期つわりに耐えながら仕事をしました。
「安静」と指示されたものの、『できる範囲』で通常通りの生活を送っていました。
夫が何もしない、お願いしても無視するので家事・炊事を怠らない生活をせざる終えなかった?
この『できる範囲で送る生活』の判断、できる範囲の認識が大きな間違いでした。
妊娠7週目|つわりで休職(8w3d)
もともと予定されていた通院日。
つわりによる欠勤が続いており、医師から「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」を作成してもらい、つわりによる傷病休暇を取得することになりました。
この通院の帰りに、急激な腹痛に襲われ生理2日目ほどの出血、先程かかったばかりの病院に連絡し、タクシーを呼んで緊急通院です。
「極力歩かないでね」病院に電話した際に言われた言葉です。
妊娠7週目|切迫流産で絶対安静(主治医に叱られる)
妊娠を甘く見すぎ・・・だったかもしれません。
実感?お母さんになれた自覚?がなかったのかもしれません。
タクシーで病院に戻ったわたしは、不妊治療の先生に本気で叱られます。
あんなに真剣に叱られたことは初めてかもしれません。
「ぽこままさん、出血があることはわかるよね。」
「長い間治療頑張って、ようやく赤ちゃん来てくれたんだよ」
先生の強いけど新しい命に寄り添ったこの言葉で
なかなか妊娠しなくて、わたしが悲しい思いをたびたびしてきた
つらくて蓋をしてきた気持ちが放たれ、一気に心に押し寄せてきました。
妊娠するってすごいこと。命を守る、命を育むってとんでもなくすごいこと。
ここで初めて危機感と妊娠できたという事実が現実味を帯びました。
妊娠を継続できたのは奇跡だったかもしれません。
もっとはやく気がついていたかったです。
「安静というのは、ご飯とトイレは動いていいけど、他のことは一切何もしちゃだめ!!」
「座っているのもだめ!!」
「仕事も出産するまで、休職していいと思ってる。」先生にかけていただいた言葉です。
妊娠9週目|切迫流産で緊急入院(9w5d)
夜寝ているときに、どろっとした感覚がありトイレに起床。
5センチほどの大きな血の塊がトイレにボトッと落ちました。
震える手でなんとかすくい上げ、ナプキンにくるみ、夜間提携先の病院へ電話。
「入院の準備をして病院へ来てください」
急いで病院へ向かいました。
先生から入院の勧め
身長、体重、尿検査を行い、エコー検査。
「赤ちゃんは動いているよ」
「これだけのかたまりがでても、まだ大きな血のかたまりがあるよ」
「血腫が出てくるのと同時に赤ちゃんも出てきちゃうことがある、流産だね」
「入院して安静に過ごしましょう。」
入院期間は、未定。1週間からどれくらいになるかは状況次第とのこと。
時期的には1週間後にクリスマス(笑)
先生公認!病院で、寝クリスマス&寝正月を過ごすことになりました。
切迫流産で管理入院
妊娠したことを実親・義父母へ連絡
不妊治療に通っていることについては、詳細を控え、それとなく伝えていました。
妊娠したことについては、妊娠してまもなく子宮外妊娠の可能性やそのまま出血が始まったのもあり、伝えるタイミングを悩んでいるところでした。
「安定期に入るまで言わなくてもいいかな?」
「さすがにむり?性別がわかってから?」
しかし、管理入院になったとなれば少し話は変わってくる。
このまま流産になった場合のことも考え「妊娠した。しかし切迫流産で昨晩より緊急入院になった」こんなふうに伝えました。
病室と入院の環境について
病室は大部屋(4人部屋)
同室に赤ちゃんはおらず、婦人科系の入院患者さん、切迫早産の恐れがある患者さんが同室でした。
切迫流産のため、移動が少ないお手洗いが一番近いベッドで過ごしました。
※洗面台、お手洗いは共有。万が一、利用中の場合には近くのお部屋の空いているトイレの利用が可能
※設備:テレビ、冷蔵庫、小さな貴重品入れ(金庫)、ロッカー、来客用の椅子1脚
管理入院中のルーティン|過ごし方
7:00 検温&看護師さんによるバイタルチェック
8:00 朝食
11:00 医師回診
12:00 お昼ごはん
13:00 検温
15:00 おやつ
*シャワー
17:30 夕飯
20:00 検温&看護師さんによるバイタルチェック
21:00 就寝
行動制限|食事・排泄・入浴はどうだった?
切迫流産とつわり|食事とメニュー
メニューは、出血とつわり以外は健康なので普通食です。
食べても食べなくても気持ち悪いタイプのつわりだったので、食べられる分だけ食べました。
すごく食事にこだわった、評判の良い産科だったので美味しかったです。
初日におやつが運ばれてきたときには「お、おやつもあるんですかぁ!!」びっくりしました。
お腹に赤ちゃんがいるからなのか?結構たっぷりめのボリュームです。
切迫流産|トイレ・排泄
安静指示ではありますが、お手洗いは普通にいってました。
排泄の回数や体温などを記録する用紙があり、都度記録していました。
切迫流産|入浴
湯船に入る入浴はNG、シャワー浴が可。
ただし出血が多いうちは清拭のみの対応でした。
心拍エコー検査、点滴や投薬はあった?
赤ちゃんの心拍チェックの頻度
入院してから1週間は生理2日目ほどの出血が続きました。
時折、血のかたまりが出ることがあり、その時はナースコールで看護師さんを呼び医師の診察(エコー検査)がありました。
「出血が多く、赤ちゃんの様子が見えないね。明日の朝別の機械を使って検査をするよ」
眠れない夜もありました。
鮮血だった出血が、日に日に黒っぽい茶褐色?(古い血液)に変わりました。
茶色っぽい血液に変わったら新しい出血は落ち着いてきた・・・ということらしいです。
しかし、血腫はまだまだ大きく赤ちゃんと同じくらいの大きさがありました。
絶対安静は解除になりません。ここで動いてまた出血が始まったら、血腫と一緒に赤ちゃんが出てきてしまいます。
3日に1回から退院近いときには5日に1回ほどエコー検査があったと記憶しています。
点滴スケジュールや内服薬について
私の場合は、点滴や内服薬はありませんでした。
不妊治療中から飲んでいた、サプリは継続して服用している状況でした。
入院中の心境について
赤ちゃんへの想いは日に日に愛おしさが増してきました。
このまま失いたくないい、この命を守りたい・・・そんな気持ちです。
家族・パートナーのサポート
夫とは後に離婚します。
本当にびっくりなんですが、妊娠してからモラハラと精神的DVがひどくなったので、夫からの精神的なサポートはなし。
今がこどもと私に関心を持ってもらう、参画するチャンス!と思い、着替えの持ち込みをお願いしたこともありましたが、お腹にいる子どもや切迫流産で不安な妻を想う言動はゼロでした。
入院して心細さがあるかと思いきや、あの殺伐としたおうちから脱出できて、病院が落ち着くこと。
すごく心休まるし、よく眠れる日々でした(笑)
退院
出血が落ち着くと退院です。
正直もっと病院で過ごしていたほうが、何かあったときにすぐに赤ちゃん診てもらえるし、安心だったのですが、切迫流産になったときにできることが『とにかく安静にすること』
点滴や医療的なことが必要ない(=病院としてできること、治療がない)
ということで自宅へ帰ることになりました。
退院後の注意事項
「おうちでも病院と同じ生活をしてください。」
退院はできましたが、絶対安静が必要なことは変わらず、仕事も傷病休暇を利用し休業です。
最後に|切迫流産で不安なあなたへ
切迫流産と聞くだけで、頭が真っ白になったり、不安や何もできない怖さでいっぱいだと思います。
でも、横になって身体を休めること、ただ生きていること。
それだけで、あなたは赤ちゃんを全力で育み、小さな命を守るお母さんです。
不安になったら泣いても大丈夫です。
お母さんが泣いたぶんだけ、赤ちゃんはきっと優しい子になります。
寝て起きてご飯食べて寝て起きて。
十分すぎるほど頑張っています。
どうか自分を責めることなく、あなたの心と身体をゆっくりと休めてくださいね。
無理にポジティブにならなくても大丈夫です。
不安な気持ちになったら蓋をすることなく、看護師さんや助産師さんに「不安なのでお話ししたいです」そう伝えてみてください。
助産師さんってすごくって、家族より?私たちお母さんと赤ちゃんのみかたです!
きっと大丈夫です。
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